ゴウさんとの別れ

ゴウさんとレイさんと私は同じ会社で働いていた。2004年3月になり、レイさんとの関係はますます熱くなっていくにしたがい、ゴウさんとの関係は希薄になった。

3月上旬、事件は起きた。
私はゴウさんのマンションで寝ていたら、昼にゴウさんが帰ってきた。
すごく怖い顔をして私を見た。「話がある」と。

”あぁ、レイさんの事がバレたんだな”と私は瞬時に悟った。

ゴウさんは私とレイさんの仲良しさが、ただならぬ関係だと気づき、レイさんの携帯電話を盗み見したらしい。

そんな事をするような人ではない事くらい、私が一番分かっていたのだが、そんなゴウさんがここまでするって事はよっぽどだったのだろう。

私はレイさんの事を認めた。

その頃、私は以前の会社を辞める事が決まったばかりだったので、「会社も辞めるしレイさんとも会わないようにする」とゴウさんに告げた。

しかし、ゴウさんはレイさんと私のメールのやりとりを見たものの、私にこんな事
を言っていた。

「レイさんは他にも女がいる。セックスフレンドがいるらしい。名前に”新”って字がついたかな・・・」と。

私はその日の夜、レイさんを呼び出し、
「携帯見せて」と真っ向勝負した。

レイさんは「急にどうしたの??」と訳が分からなかったのだろうが、見せてくれた。

新○さんは存在した。
でもメールの内容からして夫・子有りの東京に住んでるレイさんと同級生の主婦だった。
体の関係があるような人達の会話からは程遠かった。

ゴウさんは私とレイさんを引き離すために、自作自演した。

それが私にバレ、レイさんにバレ、気まずくなった。

私はレイさんのメールを全部読んで安心していた。
不意のメールチェックでも垢が出ない体なんだな。。。と。私が反対にされたら、レイさんから別れを切り出されるだろう。

そしてゴウさんも自作自演をした事が私に知られたという事実を知った。

ここで私とゴウさんの関係が終わり、タイミングよく私は会社を去った。

2004年3月の終わりの出来事だった。


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